Java Stream API
前回の記事に引き続き Java に関して。
この記事読んでくださった前提で記事を書きます。 mmts1007.hatenablog.jp
Java Stream API
コレクション(List, Map 等) に対する要素の関数型の操作をサポートするクラスです
関数型というのが、ラムダ式のことだと思ってください。
Stream とは
Stream は大きく 3 つの操作から成り立っています。
具体的にはソース、中間操作、終端操作です。
ソース
コレクション(List, Map) からストリームを生成するための処理です。
中間操作
ストリームの要素を加工、変換、ソートするための処理です。
終端操作
ストリームを完了させるための処理です。 例として、ストリームの要素を集約、カウントします。
サンプルソース
代表的なメソッド
ソース
stream
コレクション(List, Map) からストリームを生成するためのメソッドです。
中間操作
map
mapping の略(おそらく)で、ラムダ式で指定された処理方法で要素の型変換を行ったストリームを返却します。 私は A クラスから B クラスにマッピングすると覚えています。filter
ラムダ式で指定した条件がtrue
になるオブジェクトのみ抽出したストリームを返却します。distinct
重複を除いたストリームを返却します。sorted
ソートを行ったストリームを返却します。
終端操作
forEach
コレクションの各要素に対してラムダ式で指定した処理を行う場合に使用します。count
ストリームの要素の個数をカウントします。collect
ラムダ式に指定した方法でストリームの要素を集約します。
ラムダ式 x Stream API
すでにお分りかもしれませんが、 Stream APIにはラムダ式が必須になります。
例えば filter
メソッドはフィルタリングの条件を渡すだけで、フィルタリングを行ってくれます。
開発者はフィルタリングの方法を全て実装する必要は無くなります。条件の実装に集中して行えば良いのです。
ラムダ式は Stream API のような場合に強力な力を発揮します。
Stream API の利点
直感的なコーディング
サンプルソースの最後に記載しましたが、
Stream API は日本語的に流れるように記述することができ、とても直感的です。
例えば、 従業員リストから 年齢が 30 歳以下でかつ、住所が東京なデータを取得する 場合は
employeeList.stream() .filter(employee -> employee.age <= 30) // 年齢が 30 歳以下で .filter(employee -> employee.address == "東京") // 住所が "東京" .forEach(System.out::println);
と日本語をそのままメソッドにマッピングしたように記述することができます。
並列処理が容易
Stream API は内部イテレータのため、並列処理を容易に行えます。
並列処理を行う場合は、ストリームに対して parallel
メソッドを使用することで並列に処理することができます。
今回はここまで。